徳之島3町長らの記者会見の主な内容(1)(読売新聞)

 沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で、政府がヘリコプター部隊の移転先として検討している鹿児島県徳之島の高岡秀規・徳之島町長、大久保明・伊仙町長、大久幸助・天城町長の3人と伊藤祐一郎知事らが鳩山首相と会談後の7日夕、記者会見を行った。主な会見内容は次の通り。

 伊藤知事 (会見では)まず、首相から「ご迷惑をかけて申し訳ない。本来なら、伺わなければならないところを、ありがとうございます」とあいさつがあった。

 そして首相の考えとして、日米同盟の重要性と普天間移設について話があり、「米海兵隊の連携性等があり、遠くに行くのは不可能。徳之島で厳しい意見があるのは承知しているが、機能の一部を、(普天間から)遠くないところに移設したい。徳之島にお願いできないか」と話があった。

 平野官房長官からは「今まで徳之島に十分な説明をしていない。交渉事なので相手先の問題があり、今まで十分な説明ができなかったことをお許しいただきたい」と謝罪があった。

 また、「大集会や署名といった民意については十分に認識しているが、現実的な対応をせざるをえないことも事実。新しい時代への取り組みをせざるを得ないと考えており、日本国全体の問題と考えて、日本国全体で分担してもらいたいと考えている」という話があった。

 首相からも「民意を大切にしたいという思いがあると共に、徳之島の方々は絶対反対という立場にあるが、考え直してみるかという考えになるように今後努力していきたい」と話があった。

 また、「徳之島の方々に理解が出来る範囲内で協力できないか」という発言もあった。

 さらに、「今回の会合をひとつの会合として、これからも意見交換していきたい。まだ政府案が決まったわけではないので、政府案がまとまった段階で説明したい」との発言があった。

 今回は、地元の意思を直接伝えるというのが趣旨だったので、鹿児島県、徳之島、奄美全体の気持ちは十分に聞いてもらえたのではないかと考えている。

 大久幸助・天城町長 私からは、なぜ島民が反対であるかと言うことについて2点、首相に申し上げた。

 1点目は、徳之島は「農業立島」。農業生産額が、サトウキビなどで約8億円ある。年々生産額は増加し、今後、徳之島ダムが完成すると、さらに増えることが、試験を通して分かっている。また、サトウキビの会社が1つあるが、年間千人の雇用があり、経済効果は200億円ある。ここで基地が来ると、土地が取られ、この会社を含め、農業がダメになってしまう。

 2点目は徳之島は非常に自然が豊富である。特に国指定の天然記念物を含め、貴重な動植物が存在している。自然を守っていかなくてはならない。県、環境省と世界遺産登録を進めており、徳之島は農業や観光を通じて発展させなくてはならない。それは徳之島だけでなく群島全体の問題である、と申し上げた。

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